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筑波宇宙センター特別公開(2:「きぼう」と H-II A, H-II B)
国際宇宙ステーション(以下「ISS」)の日本モジュール「きぼう」船内実験室の展示用モックアップ内部。
さて私の身長は150cm、カメラは目線よりやや低い位置(デジカメなのでファインダーは見ていない)。映っているラックは天井までぴったり。
どんだけ天井が低いかご想像下さい。(多分 2 m ちょいしかない)
公式の資料では内径 4.2 m となってるんですが、展示用モックアップが実物大であるとすればその数値はガワだけの場合の話なのでしょう。
なお宇宙空間においては「照明のあるほうが上、その反対側が下」とするそうです。実にシンプルかつエレガントだ!
これほど「宇宙センター」に似つかわしい案内板もない。

しかし、この写真を撮って振り向けば
「さあさお立会い!御用とお急ぎでなかったらゆっくりと聞いといで!」
……なぜか JAXA の職員さんが伝統芸能(?)「ガマの油売り」口上を衣装つきで披露しているのだ。
(注:ガマの油売り口上は筑波山名物)

こちらは「きぼう」の船外実験プラットホーム、つまり宇宙空間にさらされる部分。
しかもこいつはフライトモデル。つまりこれから実際に宇宙に行く本物。
2008.02に保管庫、2008.04に実験棟(本エントリ最初の写真に当たる部分)がスペースシャトルに載るわけで、この船外実験プラットホームが宇宙に行くのはその後。
なお、横には実験棟もあったんですが試験モデルとのこと。
「きぼう」の実験棟にはラック(本エントリ最初の写真の「冷凍冷蔵庫ラック」とかね)がびっしりと並ぶわけですが、ラックは実験棟に搭載した状態で宇宙行き?
「当初、実験棟は全ラックごと一緒に打ち上げる予定だったんですが、実際は半分のラックと一緒ですね」(職員氏)
なんでかってーと、ISS にロシアが参画することになったから……どういう意味ですか。

ロシアが参画する → ロシアにも ISS の運用に協力してもらう
→ ロシアに運用してもらうために(ロシアが ISS の電波を拾えるように) ISS の軌道が変わる(極軌道に近づく)
→ ISS に向かうシャトルの燃料増える
 (赤道方向の軌道より極軌道のほうが燃料が必要)
→ シャトルの燃料以外の最大積載量が減る

んじゃ残り半分は宇宙で「ラック搬入作業」になるわけね。



で、「ただの物資運ぶのに人間運ぶのと同じ費用かけるの勿体ない」というわけで物資運搬専用補給機「HTV」というのを JAXA はただ今開発中。
ついでにごっつい HTV 運ぶのに H-II B ロケットも開発中。
「私個人としてはなんで H-II A の後継機の名が H-II B なんだろうかと思います」(職員氏)
H-II 「A」の次だからでしょう?
「それでは H-II から H-II『A』になった理由が説明つかないでしょ?」(職員氏)
……ああ、H-II A の「A」は「Advanced」の「A」なんですね。
「ついでにね、H-II A には当初『たろう』という愛称をつける話があったんですよ」(職員氏)
ロケットは「女性」だろとかいう話以前の問題でその名前がつかなくて良かった!

「あとねえ、『ロケットの機体に皆さんの落書きを!』キャンペーンみたいなのをやろうかっていう案も出たんですよ。自分の落書きが宇宙に行くって面白いでしょ?ところが H-II 8号機の事故と時期が重なっちゃって反感を避けるためにボツになりました。」(職員氏)
NASDA(当時)も面白いこと考えてたんだなあ。今ならやってもいいと思う。



で、特別公開の「特別」たるゆえん。
宇宙飛行士の訓練設備も大公開ー!なわけですが、自分の「燃え」に従ってしまい写真を撮り忘れました。
  • 無重量環境試験棟(無重力状態訓練プール)
  • 宇宙飛行士養成棟
    閉鎖環境適応訓練設備(少数メンバーで長期間を過ごすテストをする場所)はキッチンやベッドを除くと ISS の内部に近い設計です。狭い。とにかく狭い。窓もない。私なら気が狂う。
宇宙&天文 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | by すばる
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